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光化学オキシダント・PM2.5の生成メカニズムについて

光化学オキシダントは、大気中に排出された窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)が、太陽光(紫外線)を受けて二次生成されます。
PM2.5などの粒子状物質は、生成機構により、発生源から直接粒子として排出される「一次粒子」と、排出された時は気体であるが、大気中で化学反応などによって粒子化する「二次生成粒子」とに大別されます。「二次生成粒子」は、ガス状のNOxや硫黄酸化物(SOx)、VOC等が大気中で化学反応により粒子化したものです。
また、原因物質の発生源は、人為起源と自然起源によるものに分類されます。人為起源としては、ボイラー等のばい煙を発生する施設、自動車や船舶の使用、溶剤・塗料の使用、ガソリンの給油など、多種多様な発生源があります。自然起源としては、火山活動や黄砂のほか、植物などがあります。
また、光化学オキシダントやPM2.5は移流するため、広域的な対策が必要になります。そのため、九都県市で連携して対策に取り組んでいます。

光化学スモッグの景色
東京都ホームページより


出典

東京都ホームページ
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/air/air_pollution/torikumi/pm2_5/pm2_5.html
神奈川県公害防止推進協議会作成 PM2.5リーフレット
http://www.pref.kanagawa.jp/documents/2249/908903.pdf

PM2.5

PM2.5とは、粒径が2.5μm以下の粒子であり、その発生機構によって一次粒子と二次生成粒子に分類されます。

一次粒子 物の燃焼などによって、工場や自動車などから大気中に直接排出される粒子(ばいじん、粒子状物質など)
二次生成粒子 燃料の燃焼などによって発生する硫黄酸化物(SOx)・窒素酸化物(NOx)や、塗料の使用や植物などから発生する揮発性有機化合物(VOC)といったガス状物質が、大気中で光やオゾンと反応して生成する粒子

光化学オキシダント

光化学オキシダントは、NOxとVOCを主体とする原因物質が大気中で日射を受けて反応し、生成する二次生成物質です。光化学オキシダントの濃度が高くなり、白くモヤがかかった状態を光化学スモッグと呼びます。

VOC排出量の推移

大気汚染防止法(平成18年改正施行)によるVOC規制の強化と各業界の自主取組の促進(ベストミックス)により、過去数年間は毎年2%程度の減少幅で推移しています。

業種別VOC排出量の推計結果(全国)

平成26 年度揮発性有機化合物(VOC)排出インベントリ作成等に関する調査業務報告書(環境省)

出典:令和元年度揮発性有機化合物(VOC)排出インベントリ作成等に関する調査業務報告書(環境省)


出典:中央環境審議会大気・騒音振動部会微小粒子状物質等専門委員会R2.6.26 資料2-2(環境省)

今後進められる対策

PM2.5や光化学オキシダントの低減には、原因物質であるVOCとNOxのバランスのとれた削減が必要です。九都県市では、国への要請や、各種事業者や家庭に対する啓発・情報発信等の取組により、VOCやNOxの削減を進めていきます。

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