ガソリンベーパー対策は、平成14年の中央環境審議会答申において、PM2.5や光化学オキシダントの原因物質であるVOCの排出抑制対策として検討するとされていましたが、具体的な対応はなされてきませんでした。
そのため、平成26年11月12日に開催された九都県市首脳会議において、ガソリンベーパー対策に有効なORVR※車の早期義務付けや啓発活動を九都県市一体となり取組むことに合意し、国への要請や啓発・情報発信等の取組を進めてきました。
※ORVR:Onboard Refueling Vapor Recovery(車搭載型燃料供給時蒸気回収装置)
こうした働きかけもあり、平成29年5月31日に、中央環境審議会により「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第十三次答申)」の答申がなされ、その中で今後のガソリンベーパー対策の方向性が示されました。
今後も九都県市は、国や業界の動向を見据えながら引き続きガソリンベーパー対策に取り組んでいきます。
国内でORVR車を早期普及させるためには、道路運送車両法に基づく保安基準など法令の改正が必要不可欠であることから、九都県市として国へ要請等を行いました。
平成26年11月13日、ORVR車の早期義務付けを要請しました。
平成27年3月に環境省が実施した「微小粒子状物質の国内における排出抑制策の在り方について(中間取りまとめ)(案)に関する意見募集」に対して、九都県市として、ORVR車の早期義務付けに関する意見を提出しました。
九都県市はORVR車の早期普及に向け、様々な啓発・情報発信を行いました。