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ガソリンベーパーとは

ガソリンベーパーとは

ガソリンベーパー」とは、ガソリンが蒸発して気体となった蒸気(Vapor)のことです。
ガソリンスタンドなどで感じられる独特なにおいの正体で、最近、社会問題化しているPM2.5(微小粒子状物質)や光化学オキシダントの原因物質のひとつである揮発性有機化合物(VOC)です。

※揮発性有機化合物(VOC)とは、揮発性を有し、大気中でガス状となる有機化合物の総称です。(VOC:Volatile Organic Compoundsの略)

「ガソリンベーパー」を特殊な赤外線カメラで撮影
(写真:自動車への給油時に放出される「ガソリンベーパー」を特殊な赤外線カメラで撮影)

ガソリンベーパーの放出

「ガソリンベーパー」は、次のような場面で大気中に放出されており、これを抑制することによって、大気環境の更なる改善が期待されます。

  • タンクローリーからガソリンスタンドへの荷卸時
  • ガソリンスタンドでの自動車への給油時
  • 自動車の走行時・駐車時          など

PM2.5や光化学オキシダントの発生源と生成の仕組み

PM2.5や光化学オキシダントの原因物質は、下図及び下表のとおり、主に工場・事業場や自動車、船舶などから排出されるほか、自然由来のものや他地域から運ばれてくるものがあります。

PM2.5 等の発生源と生成のしくみ
(図:PM2.5等の発生源と生成のしくみ)

PM2.5

PM2.5とは、粒径が2.5μm以下の粒子であり、その発生機構によって一次粒子と二次生成粒子に分類されます。

一次粒子 物の燃焼などによって、工場や自動車などから大気中に直接排出される粒子(ばいじん、粒子状物質など)
二次生成粒子 燃料の燃焼などによって発生する硫黄酸化物(SOx)・窒素酸化物(NOx)や、塗料の使用や植物などから発生する揮発性有機化合物(VOC)といったガス状物質が、大気中で光やオゾンと反応して生成する粒子

光化学オキシダント

光化学オキシダントは、NOxとVOCを主体とする原因物質が大気中で日射を受けて反応し、生成する二次生成物質です。光化学オキシダントの濃度が高くなり、白くモヤがかかった状態を光化学スモッグと呼びます。

PM2.5と光化学オキシダントの環境基準達成状況

NOx、粒子状物質については、自動車排出ガス規制や九都県市が独自に取り組むディーゼル車対策により、また、SOxについては燃料規制により大幅な低減が図られていますが、PM2.5や光化学オキシダントの環境基準の達成は依然厳しい状況にあります。

環境基準達成状況

項目 環境基準達成率(達成局数/有効測定局数)
一都三県域(平成25年度) 参考:全国(平成25年度)
PM2.5 5.2%
(9局/174局)
15.3%
(103局/673局)
光化学オキシダント 0%
(0局/252局)
0.3%
(4局/1,152局)

VOC排出量の推移

大気汚染防止法(平成18年改正施行)によるVOC規制の強化と各業界の自主取組の促進(ベストミックス)により、VOCの排出量は大幅に低減されました。
しかし、VOC排出量上位10業種のうち、ガソリンスタンドといった燃料小売業からのVOC排出量は、他業種ほどの低減が見られず、全業種に占める割合も14.5%と最も高くなっています。
なお、燃料小売業から排出されるVOCはガソリンベーパーです。

業種別VOC排出量の推計結果(全国)

平成26 年度揮発性有機化合物(VOC)排出インベントリ作成等に関する調査業務報告書(環境省)

出典:平成26年度揮発性有機化合物(VOC)排出インベントリ作成等に関する
   調査業務報告書(環境省)

新たな対策の必要性

PM2.5や光化学オキシダントの環境基準達成状況の改善には、これらの原因物質のひとつであるVOCの排出量の更なる低減が必要です。
そのため、既存のVOC対策に加えて、新たな対策として、ガソリンベーパーの大気中への放出を抑制する取組みが必要です。

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